Session Victimにとって必要不可欠なのは信頼性である。Hauke FreerとMatthias Reilingは、自分たちが知っている人間としか一緒に仕事をしないタイプの人間だ。彼らはそれぞれヴァイナルオンリーのレーベルを運営しており（FreerはQuarionと共にRetreatを主宰、そしてReilingはGieglingに携わっている）、DJセットではヴァイナルのみを使用する。また、Session Victimはアナログ機材を用いてクラシックなハウストラックを制作し、しばしば古いソウルやファンク、ディスコのレコードをサンプルやインスピレーションとして取り入れる。これまでに、アルバム『The Haunted House Of House』をはじめとする数多くの12インチ作品をリリースしており、最近ではFreerが、Retreatの最新コンピレーション『Treats Vol. 5』を発表したばかりだ。

ライブとなると、Session Victimは故意に、今にもトラブルが起きそうな機材セットアップをする。「失敗する可能性は多いにある」と、彼らは2010年のインタビューで語った。「その代わり、僕たちは即興で演奏し、みんなに僕たちがどんなことをしているのかを実際に見てもらうことができるんだ。」今回のRA Sessonで、彼らは"Never Forget"をライブバージョンで披露してくれた。間もなくDelusions Of Grandeurからリリースとなる新作LPに収録予定で、彼らの最高傑作とも言える同トラックには、Session Victimの魅力がたっぷりと詰まっている。

Credits:
Director & Editor - Patrick Nation
Producer - Debbie Butts
Camera - Patrick Nation, Andrew Lawrence, James Wilkinson
Sound Engineers - Rich Cufley (Sound Services), Guy Clarke
Grade - Adam Clarke (Absolute Post)

Session Victimは、7月2日から9日にかけてクロアチアで開催されるGarden Festivalへの出演が決定している。